今年は寒いですね

2009年01月21日

 積雪こそないのですが・・・但し、この間はボディーの上に雪を載せた車が走っているのを見かけましたけれど・・・寒いですね。

 東京の同業者の病院(日精協会員病院)でインフルエンザの集団発生があって3人が亡くなったようです。
 その病院ではインフルエンザのワクチンも患者・職員の大多数が予防接種を済ませ、発症すれば、隔離をしてタミフルを内服させる。素人目にも、医療安全の考え方から言っても、病院は十分なことをしていると思うのですが。・・・残念ながら亡くなった方が居られました。ご冥福をお祈りいたします。
 東京都は調査に入って、『病室の湿度を50〜60%にしていれば、インフルエンザ院内感染の拡大は防げた』と言っているようです。
 確かにインフルエンザウィルスには乾燥は良くありません。しかし、エアコンによる暖房がかかっている時に、どうやって湿度を50〜60%に保てと言うのでしょう。かなり技術的に難しいと思うのですが・・・本当に真顔でおっしゃったのでしょうか。逆に無理に湿度を上げるとどこかに必ず水滴がたまり、濡れた廊下で高齢の入院中の方が転倒して、骨折したり、頭蓋内出血を起こすことが懸念されます。

 行政の考え方には、本当について行けません。

 医療制度における今年最初のお笑いぐさは、新臨床研修制度の期間が、1年間になるであろうと言うことです。臨床研修医を1年だけさせて、どうなるというのでしょう。私に言わせれば、廃止するのか、最低が2年でもう少し長くするのか、どちらかしかないと思うのですが、制度〜政策が失敗だったと認めるわけにはいかない人たちがいるのでしょう。戦略の誤りはないほうが良いのですが、残念ながら誰でも誤りを起こしうるので、そのこと自体は責められません。その後が問題です。中央の戦略的失敗を戦術で補うことは、現場指揮官には困難です。戦略が誤っていれば、戦略を改めないと姑息的な戦術で修正しようとしても、良い結果は絶対に得られません。医療の置かれている状況は、厚生労働省が自身の戦略的失敗を認めようとせず、取り繕うような戦術で乗り切ろうとするから無茶苦茶になるのです。
 さらに、介護報酬は増額になりそうで、自立支援法も見直しで、そっち方面は財政的にはいくらかよくなるという話です。『政策が失敗だったから、報酬を上げます』とは言いません。あまり期待せずに、どうなるものか見ていようと思っています。
 しかし相変わらず、低医療費の精神科は大変です。大阪では精神科病院の3割が、昨年1年で経営者が変わったそうです。寒い冬の時代です。当院の患者さんと職員を守るために経営面でも頑張らなくっちゃ。


12月の実績です。『全く初めて』受診していただいた新患の方が17名でした。入院が22名、退院が20名でした。率直な感想は、『もうちょっと』と感じています。

松尾典夫


北九州市小倉南区の精神科・内科:松尾病院のホームページはこちら

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