5月2日の断酒月例会

2010年05月04日

黄金週間の連休、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
ブログ書き込みを長い間お休みしていました。私は年度替りで、たいそう多忙にしていました。今年度から、今まで以上に院外での役職や仕事が増えて、病院に居ないことも多く、もはや自分で患者さんを受け持つのは難しいのかもしれないと考えています。もう少し松尾病院で働いてくれる精神科の医師が増えないか、悩みのタネです。
ところで、5月2日は北九州断酒友の会松尾病院支部の月例会で、連休の最中にもかかわらず、院外からも多数の参加がありました。当院の院内断酒会は、『北九州断酒友の会松尾病院支部』ですが、北九州断酒友の会だけでなく色々な断酒会組織の方が参加されます。座談会という形で、参加した全員が順番に自分の考えているところや、体験などを語ります。断酒する前はとても苦しくて気持ちも落ち込み、死ぬことまで考えていた人達が、とりあえずアルコールを飲まなくなり(それで回復したわけでなく、回復の第一歩なのですが)、色々なことを振り返り、他の依存症の方の話を聞くうちに、その人自身が変わっていくのです。それを傍で見ていて本当に凄いんです。
最近は、女性の依存症の方も少なくなく、回復して行った女性はみな美しくなっておられ、依存症のときとは別人のようです。昨年5月の松尾病院支部45周年記念大会の『幸せに生きてます、断酒して』というテーマを思い出しました。アルコール依存症の方に一人でも回復していただいて幸せに生きて欲しいと願っています。
ハッピーエンドばかりではありません。一方で、「自分は依存症ではない」と否認したまま、あるいは「自分は依存症だ」と認めていても、どうしても断酒出来ずにどんどんどんどん苦しい人生を送っていく方、最後には亡くなる方も居られます。100%の方を回復させることなど出来ません。でも出来るだけ多くの方に回復していただきたいのです。
私自身は、アルコール依存症に関して精神科医としての最低レベルの診療は出来ているつもりですが、アルコール専門医ではありません。当院の医師にも理事長を除いてアルコール専門医と呼べる医師はいません。しかし当院には、優秀なアルコール依存症に対応するチームがあります。そのおかげで少しずつ退院後に断酒する患者さんの割合が増えています。そういう患者さんから幸せをおすそ分けしていただいているのは、本当にありがたいことです。
松尾典夫

北九州市小倉南区の精神科・内科:松尾病院のホームページはこちら

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