がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病がこれまで4疾患だったのですが、精神疾患が加わって、5疾患となることが正式に決定されました。
この件については、若干の不安があるので、日本精神科病院協会の代議員会でも執行部に対して質問しました。
診療科としての精神科は、これまで厚労省の中で、他の診療科が『医療』の管轄であるのに精神科だけが『障害福祉』の管轄で、何かやりきれなかったのですが、これで、他の診療科の医療と同等の位置になるのなら、そのことはgoodです。
しかし精神科には、守らなければいけない、『健常者に比べて生きていくことが少し難しい患者さんたち』がいるのです。問題は、これから都道府県で策定されるという『地域医療計画』です。
帳尻あわせでなく、障害や疾患を持っている患者さんが、今より幸せになる計画になるように、しっかり見張っていく必要があります。他の4疾患のように、『医療難民〜介護難民を作ってはいけません。今よりも患者さんが不幸になる計画であれば、闘っていくしかないと決意を新たにしています。
松尾典夫
北九州市小倉南区の精神科・内科:松尾病院のホームページはこちら
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