病院医療における中国リスク

2020年01月31日

中国の武漢にて、コロナウイルスによる新型肺炎が発生し、全世界に広まる勢いです。中国の発表が当初と今では全然違ってきてます。「かつてと違って経済的にも科学的にも発展してきているので、サーズの時のような情報隠蔽はないだろう」と期待したのですが、「やはり中国は中国なんだ」と再認識させられました。過剰に反応するのもどうかと思いますが、やはり新型肺炎は院内感染などの問題が出てくるであろうため、病院にとってもリスクです。

それとは別に、今では、国際的に中国に頼らないといけない面はあるようで、薬剤も製造・販売が始まって暫く時が経つと、その薬剤の『原末』が中国で製造されるようになるようです。安くできるからなのでしょう。その原末を輸入して、国内のメーカーが薬剤を製造している場合があるようです。突然、その原末が中國から入って来なくなり、薬剤が日本で製造できなくなることが実際に起こっています。
嚥下性肺炎の第一選択抗菌薬だと思っていたスルバクタム・アンピシリン(先発品はユナシン)が使えなくなり、正しいのかどうかはわかりませんが、ピペラシリン・タゾバクタム(先発品はゾシン)で代用していたところ、それも入って来なくなりました。その前によく使われていたセフトリアキソン(先発品はロセフィン)は、効果ががいまいちですし、誤嚥性肺炎を発症した患者さんの抗菌剤治療はどうしたらよいのでしょうか。他にも表在性皮膚感染症には第一選択のセファゾリン(先発品はセファメジン)も徐々に入手が難しくなっており、大変です。どうかすると、割安な後発品(ジェネリック)が手に入らなくなり、先発品だけが一時的に入手可能という場合もあります。
こういう時に、厚労省が対策を考えてくれないと、現場ではどうにもならない状況です。​
 松尾典夫




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