ファイルメーカー

2014年01月13日

当院の若い〜中堅の先生が、ファイルメーカーというソフトと院内LANを使って、院内の各所で病院の状況の見える化を図ってくれています。色々と見えて面白いです。そのうえ、院内研修などを閲覧できるようになり、ちょっとしたe-learningも可能となっています。ただ、あまりにも載っているデータが多すぎて、多忙な私にはすべてを見ることが難しくなっています。出来上がったシステムを、各精神科病院に開示して標準化したいと、システムを作った本人はそう考えているのかもしれません。電子カルテを導入している病院には不要かもしれませんが、本当に面白いシステムです。しかしながら、そこにデータを入力するために、日常の診療や看護をおろそかにすることがあってはなりません。システムを作った本人もそこはわかっていて簡単に入力できるように工夫を凝らしているみたいですと、付け加えておきます。
松尾典夫

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あけましておめでとうございます

2014年01月12日

今や精神疾患は、悪性新生物(すべてのがん・悪性腫瘍)や糖尿病・脳血管疾患・虚血性心疾患より患者数が多いことから、何年か前に国の医療計画の5疾病・5事業に、精神疾患が書き加えられました。これは運用さえ間違えなければ良いことだと思います。でもその後は音沙汰なしです。
一方で精神保健福祉法という法律が書き換えられ、今年施行となります。この法律は本来、精神科の病院(病棟)入院中の方の人権への配慮と、国民の精神的保健の推進、障害のある方が地域で暮らしやすくするためには…といったことが規定されている法律で、基本的には医療のことに関する法律ではなかったはずです。ところが、『精神科医療の提供体制について厚労大臣が指針を示す』ということが、この精神保健福祉法に書き加えられました。厚労省や国の政策の中で、未だに精神科医療は他の診療科と異なって、医療の分野でなく障害福祉の分野が所轄のままです。何のために精神疾患を5疾病5事業に入れたのでしょう。まだ、妙な縦割り行政が続くようです。精神科医療も、厚労省をはじめとする行政の中で、医療を担当する部署の所轄に、早く移してもらいたいものだと思っています。 松尾典夫




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消費税増税

2013年09月18日

本当に消費税が増税となるようです
病院は、患者さんからは消費税を頂けず、しかし薬剤や医療機器、消耗品を購入したり設備投資した場合、消費税は支払わなければいけません。頭の痛い問題です。
今度の増税は、『税と社会保障の一体改革』と銘うって、増税分は『社会保障の財源』にするとなっていたはずなのに、いつの間にか『景気刺激に充てる』と話が変わってきているようです。
たとえ社会保障の財源になっても、まあ、病院まで回ってくることはない。病院が患者さんを診て得られる『診療報酬』の増額の財源とはならず、主には年金の財源になるはずでしたから・・・
しかし、やはり社会保障のための財源であるべきです。患者さんの中には年金や生活保護で生活している方もいて、徐々に年金や生活保護費の額が下がっていると聞きます。アベノミクスによって物価が上昇傾向にあるわけですから、深刻です。
最初の話通り、増税分は社会保障費に回すべきではないのでしょうか。


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今年もよろしくお願いします

2013年01月03日

しばらくブログをお休みしていました。申し訳ありません。その間に、世の中で、いろんなことが起こりました。ロンドン五輪や、政権交代や選挙(日本だけでなく、米国・中国・韓国でも)や、了解不能なミサイル発射などなど、いろんなことが起こっています。私にとって昨年は良いとは言えない一年でした。昨年1月に父が、5月に母が亡くなりました。それに加えて私自身が左アキレス腱付着部周囲炎になって、一時的に松葉杖や車いすを使用したり、左の肩を強く打って、肩が全く上がらなくなったり、まあ、とんでもない一年でした。昨年は今後の精神科医療にとって、大きく動き出した一年でした。まだ具体的に始まったものは現時点ではないのですが、いろいろな計画が立てられつつあります。@『精神疾患』がそれまでの厚労省の『医療計画』に組み入れられ、4疾病5事業に精神疾患が加わり5疾病5事業となったことです。精神疾患以外の4疾病というのは、がん・糖尿病・脳血管障害・急性心筋梗塞です。要するに4疾病というのは死亡する率が高い疾患に対する医療計画だったのですが、その中に、精神疾患というひとくくりで入ったということです。精神疾患の中には、統合失調症、感情病(躁うつ病やうつ病など)、認知症、その他神経症や様々な疾患があるわけです。今のところさしあたり自殺とうつ病の問題、認知症の問題、精神科救急の問題が大きく取り上げられるようです。A精神保健福祉法の改正が行われるに当たり、非自発的入院(具体的には医療保護入院)についての検討・見直しがされています。精神保健福祉法で言う保護者の義務が重すぎるという議論は以前からあったのですが、どうなるのでしょう。自分で心の病気だと認識できない人にも十分な医療を提供できるのかどうかという問題です。Bさらに「精神医療の質と向上」の件です。これまでの低医療費政策を見直そうというのはよいことですが、入院3か月以内の患者、1年以内の患者、重度かつ慢性の患者と「社会的入院」の患者に分け、手厚い医療にしようということらしいです。それはよいことなのですが、医師の地域による偏在や診療科による偏在、若い先生方の開業志向を考えたとき、地域によっては精神医療が持つのかという懸念もあります。これからいろいろ変わっていくのでしょうが、心の病気を患われた方・その家族にとって、十分な医療を得て、暮らしやすく、生きて行きやすくなることを願っています。一番の問題は社会の病気に対する偏見なのですが、これまでも、今度も、そこの話はサラッとしか触れられていないことも問題だと思います。最後に今年も松尾病院は、自らのできる範囲で上質な精神科医療を提供し、地域に役立ちたいと考えています。今年はどんな一年になるのでしょうか。松尾典夫

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5疾病5事業

2011年07月09日

これまで医療法第30条の4第2項に、4疾病5事業の規定がありました。4疾病5事業については、『医療計画に明示し、医療連携体制を構築』となっています。
がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病がこれまで4疾患だったのですが、精神疾患が加わって、5疾患となることが正式に決定されました。
この件については、若干の不安があるので、日本精神科病院協会の代議員会でも執行部に対して質問しました。
診療科としての精神科は、これまで厚労省の中で、他の診療科が『医療』の管轄であるのに精神科だけが『障害福祉』の管轄で、何かやりきれなかったのですが、これで、他の診療科の医療と同等の位置になるのなら、そのことはgoodです。
しかし精神科には、守らなければいけない、『健常者に比べて生きていくことが少し難しい患者さんたち』がいるのです。問題は、これから都道府県で策定されるという『地域医療計画』です。
帳尻あわせでなく、障害や疾患を持っている患者さんが、今より幸せになる計画になるように、しっかり見張っていく必要があります。他の4疾患のように、『医療難民〜介護難民を作ってはいけません。今よりも患者さんが不幸になる計画であれば、闘っていくしかないと決意を新たにしています。

松尾典夫

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